FileMaker ビギナーズのみなさん、復習中のみなさん、お待たせしました、「FileMaker オンライン学習 中級編」がやってまいりました!
2020 年 4 月に YouTube で公開した「FileMaker Master Book 初級編」は、「非常にわかりやすかった」「今まで理解できなかったところがすっきり理解できた」「独学で勘違いしていたことに気がついた」など多くのご好評をいただきつつ、お陰様で、公開から半年経たずして累計視聴回数が 59,000 回を突破しました。「イチから動画で勉強して自力で業務アプリを作った」というお客様もいらっしゃって、Claris® FileMaker® のローコード開発ツールとしての実力もさることながら(手前味噌ですが)、とかく一方的になりやすい動画コンテンツを有効に活用していただいていることがわかって、関係者一同、ひと安心していました。
それとあいまって、昨今は、「『中級編』を楽しみにしている」「『中級編』はまだなのか」との声も日増しに高まってきていました。当初はもっと早く公開できる予定だったのですが、コロナ禍の影響で大幅に遅れ、この 8 月にようやく全収録を完了、それから急ピッチで編集作業と公開準備を進めてきました。そして、2020 年 10 月、苦節九か月の末にやっと公開に漕ぎ着けることができた次第です。
「FileMaker オンライン学習」って?
前編の「初級編」をご覧になっていない方のために補足すると、「FileMaker オンライン学習」とは、FileMaker を使ったアプリ開発を無料で学習できる動画コンテンツです。Claris では、FileMaker の入門者・初級者、中級者、上級者向けにそれぞれ、独習用テキスト「FileMaker Master Book」と集合研修「FileMaker Master Training」 をご提供していますが、「FileMaker オンライン学習」は、この集合研修の内容をいつでも誰でも簡単に無料で学習できるオンライン動画としてご提供するものです。
以前このブログでもご紹介していますが、現在公開しているオンライン学習「FileMaker Master Book 初級編」は、独習用テキスト「FileMaker Master Book 初級編」に沿った内容で、「FileMaker Master Training」の入門コース(半日 ¥5,000(税抜))および初級コース(2 日間 ¥25,000(税抜))をカバーする全 88 本から構成されています(独習用テキストは無料でダウンロードできます)。各動画は 1 本が約 10 分程度、毎日のちょっとした隙間時間に学習できるので、アプリ開発に興味はあってもまとまった時間が取れず、これまで手を付けられなかった方にもご好評いただいています。
この「初級編」は、初めて FileMaker に触れる人から FileMaker を使ったことはあるけどアプリ開発はよくわからないという人が、自分のためのカスタム App を作ることができるようになることを目標としています。FileMaker を「利用する」「開発する」「運用する」という 3 つの場面で考えたとき、「初級編」では、「利用する」と「開発する」という 2 つの場面で、そのやり方を「知っている」状態、つまり、テキストなどを見ながら自分でできるようになることを目指しています。
「中級編」はさらにパワーアップ
今回公開された「FileMaker オンライン学習 中級編」は、「初級編」と同様のコンセプトで、独習用テキスト「FileMaker Master Book 中級編」に沿った集合研修「FileMaker Master Training」の中級コース(3 日間 ¥75,000(税抜))をカバーしています。「初級編」を修了したみなさんを対象に、「FileMaker 開発者」としてのスキルをさらに向上させ、「開発する」と「運用する」それぞれの場面で自分がやることを「理解している」状態に到達することを目標に、カリキュラムが組まれています。
「初級編」と「中級編」で学習する内容の違いを具体的に示したのが、次の図です。ぱっと見、カラフルな「トンネル」が中級編の方にたくさん並んでいますが、これは「初級編」をご覧になった方にはおなじみの「コンテキスト」(どのテーブルを中心にデータを表示するか)を表しています。中級編では、様々なコンテキストを自在に切り替えて、多彩なカスタム App を作成していきます。とは言っても、難しい技が次々に繰り出されるのではなく、初級編から学んできたシンプルな構造を積み重ねていくことによって開発の学習を進めていくことができます。
講師はあの「開発者だけど開発者っぽくないヘビメタさん」(*)
講師は、集合研修「FileMaker Master Training」で最も人気のある講師の一人、河村将博先生です。「初級編」に引き続き、「中級編」でも変わらず、ゆっくり丁寧に、何度も繰り返して説明してくださっています。攻めのメタルな T シャツも相変わらずです。
河村先生の「FileMaker オンライン学習」にかけられた思いは、前回のブログを参照してください。
(*) 人物描写は、河村先生ご自身のリサーチ結果に基づくご本人による表現です。
今回はなんと全「199本」、さらに「番外編」も!
「初級編」は 88 本しかなくて物足りなかった方、集合研修「FileMaker Master Training 中級コース」は 3 日間しかなくて駆け足で終わった感がある方、こんなご時世なのでじっくりと腰を据えて FileMaker を学習したい方、そんなみなさんに朗報です。
「FileMaker オンライン学習 中級編」はなんと全 199 本、のべ 31 時間 31 分! みっちり、心ゆくまで学習できます。
この瞬間に「ごめん無理」と思った方も多いでしょう。でも肝心なのは、「何回分、学習したか」ではなく、「どれだけ身についたか」です。
「中級編」も「初級編」と同様に、1 本が 10 分前後ですが、1 回ごとに学習内容が変わるのではなく、1 回目はまず考え方と仕組みを学習し、 次の回で演習やデモを通して確認するといった具合に、段階的に実体験として身につけられるようになっています。1 つのテーマを何回かに分けてじっくりと掘り下げていくこともあります。結果的に、一つの技術について「初級編」に負けず劣らずに丁寧に、そしてさらに深く学習することができます。
それに、「初級編」を視聴された方はおわかりのように、毎日、いや週に何回かでも、時間があるときに少しずつ学習していくと、気がつくと何回か分、すぐに終わってしまいます。「百里の道も一足から」、無理なく自分のペースで続けていくことによって、いつの間にか回が進んでいる、その過程で自然に技術が身についている、というのが理想形でしょうか。FileMaker を使っていて、ふとした瞬間に「あ、動画ではこんなこと言ってたな」と頭に浮かぶようになったら本物です。
よくありがちなのは、自分の興味がある技術や、わからない部分だけをつまみ食いして見ることです。FileMaker を使っているみなさんは忙しい毎日を送っていらっしゃると思いますので、そういった学習方法を一概に否定することはできません。しかし、講師の河村先生は、最終回に次のようなことをおっしゃっています。
「本コースは、困りごとを解決する、いわゆる Tips 的なテクニックをご紹介することよりも、カスタム App を開発するにあたって必要な全体像を把握し、それぞれの技術がその全体像の中でどんな役割を果たすものかということに焦点をあてて構成しています。ゆっくりで結構ですので、まず一度最初から全体をご覧頂くことをお勧めいたします。」
そう、ゆっくりで大丈夫です。ゆっくり着実に、揺るぎない技術を身につけていきましょう。
さらに今回は、なんと「番外編」がついています。しかも、全 8 回+「おまけ」付きです。この「番外編」では、テキストから離れ、ぐっと雰囲気を変えて、「データモデリングおじさん」(**)が、手作り感満載、臨場感溢れるデモで、集計(サマリー)機能を実装していきます。毎回、「カスタム App リアルタイム開発ショウ」を見ている気分になれるので、楽しんで学習してください。
(**) 人物描写は、「番外編」講師の中村先生ご本人による表現です。
公開スケジュール
なんといっても今回は、本編 199 本に加え番外編 8 + 1 本、合計 208 本の超大作なので、これから 16 回に分けて、週に 2 回、月曜日と木曜日に公開していく予定です。各回の公開本数は、少ない回で 9 本、多い回でも 18 本、だいたい 12, 3 本程度です。ちょっと頑張れば公開ペースに沿って、12 月には全部見終わる方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、焦りは禁物です。繰り返しになりますが、自分のペースで、じっくりと、着実に技術を身につけていくことが大切です。
さあ、一緒に「中級開発者」を目指しましょう!
「初級編」で一歩踏み出したみなさん、独学に限界を感じ始めていたみなさん、そして、もう一度じっくり FileMaker と向き合ってみようと思っているみなさん、この「FileMaker オンライン学習 中級編」を使って、さらにもう一歩、前に進んでみてください。
どんな世界が広がるかは、みなさん次第。さあ、一緒に進んでいきましょう。
※ オンライン学習「FileMaker Master Book 初級編」と「FileMaker オンライン学習 中級編」では FileMaker Pro 18 Advanced を使用して解説していますが、学習する内容は FileMaker Pro 19 と共通です。また、テキストも、FileMaker 19 プラットフォーム用のテキストをほとんどそのままご利用いただけます。
なお、FileMaker の新機能等については、Claris FileMaker Pro ヘルプやナレッジベースなどを参照してください。