プログラミング言語での開発経験がない人でも、業務アプリが作れると言われている FileMaker プラットフォーム。クラリス・ジャパン編集部 新入部員が、iPad でも使える業務アプリ作成を体験できるハンズオンセミナーに行ってきました。所要時間は 3 時間。コードを書いたことがない人でも本当にアプリが作れるのでしょうか?
FileMaker の楽しさを体験
行ってきたのは、 クラリス・ジャパン株式会社が主催するハンズオン形式の体験セミナーです。この日の会場は東京駅八重洲口からすぐのヤマダ電機 Concept LABI Tokyo のセミナールーム。 この会場では平日の参加が難しい人のために土曜日開催していますが、多くの参加者が集まっています。ハンズオンセミナーは講義形式の機能紹介ではなく、参加者が実際に手を動かして、システム開発を体験してもらうことが目的となっています。実際のプログラムも参加者が手を動かしている時間がほとんどでした。
プログラム(※参考 2019年11月16日13:30〜16:30 の会)
1. FileMaker とは
2. 完成版のカスタム App を iPad で触ってみよう
3. 自分でつくってみよう
4. FileMaker のライセンスについて
まず、 FileMaker プラットフォームとは?という説明からスタート。専門用語での解説ではなく、「たとえばこんな課題に対しては〜」など身近な例を挙げ、具体的に FileMaker を使うとどのようなことが実現できるのかという紹介が中心でした。説明を聞きながら「自分の仕事ではこんなふうに使えるかも?」と想像をふくらませた後は、講師が設定したシナリオに沿って、課題を解決するためのアプリを実際につくっていきます。説明を聞きながら講師と一緒につくっていくのですが、ドラッグ&ドロップの操作を繰り返していくだけで形になっていくので、参加者も驚きの表情でした。まるで PowerPoint や Keynote を操作しているような感覚のまま 3 時間が過ぎ、顧客管理アプリの完成です。
完成したアプリの機能
■顧客情報の管理:2 種類のレイアウト(一覧と個別画面)が、Excel のデータをドラッグ&ドロップで取り込むだけで自動作成される
■地図の表示: Web サービスと連動して住所から自動取得
■ファイルの共有: iPad とデスクトップでリアルタイムに PDF などのデータ共有
■iPad から署名の書き込み
■顧客ごとの購買履歴の管理
■QRコードの読み込み
自分の手でシステムがつくれる喜びを感じ、 システム開発に対する先入観をとりはらおう
「ハンズオンセミナーに参加してくれた方には、こんなに簡単に動くアプリがつくれるんだという喜びを感じて欲しいですね。そして喜びだけではなくて、自分の業務改善につながるシステムが FileMaker でつくれるという気づきに繋がって欲しいです。そのために、専門用語は使いませんし、機能だけの説明はしていません。参加者が自身の業務と重ね合わせられるように想像力を引き出していくことを心がけています。たとえばこのような業務のここの部分に使えるというような例を出すとか。業務改善のためにシステムを導入したいと思っても、開発と聞くとどうしても難しそうという壁をつくってしまいがちです。そこをハンズオンセミナーでは取り払えたらいいなと思います。」
そう語るのは、ハンズオンセミナーの講師を 4 年務めているクラリス・ジャパン株式会社セールスエンジニアの小林ひとみ。FileMaker を活用すれば、低コストで自身の業務改善に繋がるシステム開発ができること、そして誰でも開発者になれることをハンズオンセミナーを通して伝えています。
ハンズオンセミナーを体験した参加者はどう感じたのでしょうか。参加者の声を聞いてみました。
「 FileMaker でつくられたシステムを触ったことはあったのですが、裏側を触ったのは今回のセミナーが初めてでした。想像以上に感覚的につくることができ、驚きです。 Excel を初めて使った時よりも簡単だったんじゃないですかね。現在の仕事で、顧客管理の業務を担当しているのですが、複数ファイルでの管理が煩雑になっていることに課題を感じています。これを 1 つのファイルで完結できたらいいなと思い、いろんなシステムを調べていました。操作性は FileMaker が一番ですね。システムについては私も未経験なのですが、セミナーを受けてみて自分でもできそうだと実感できたので、公式トレーニングも時間をつくって受けてみようと思います。そして、自分の部署でも FileMaker を導入して業務改善に繋げたいです。」
ハンズオンセミナーに参加する目的やきっかけはさまざまですが、参加者に共通するのは、今ある課題を解決したい、という想いです。身の回りの課題を解決できるアプリを、プログラミング言語がわからなくても自分で作れるとしたら? ぜひ一度、ハンズオンセミナーに参加してみてください。システム開発に対する固定概念が覆ると同時に、業務改善のイメージが湧いてくるのではないでしょうか。
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