11 月 10 日から 12 日まで、3 日間にわたって開催された Claris の日本最大のカンファレンス「Claris Engage Japan 2021 」は、オンライン開催ということもあり、全国各地から多数のみなさまにご参加いただきました。
イベントの最後を飾るクロージングセッションでは、この一年間 Claris のコミュニティの発展に多大なる貢献をいただいたお客様や Claris パートナーに感謝し、その功績を称える Claris Japan Excellence Award 2021 が発表されました。
今年は、新型コロナウイルス感染症に対峙する医療機関を FileMaker を活用してサポートされた組織への Award も設けられました。
あらためて、Claris Japan Excellence Award 受賞者のみなさまの、Claris のコミュニティへの貢献、そして社会への貢献に心より感謝申し上げます。
それでは、受賞者の方々をご紹介します!
Claris Japan Excellence Award 2021 受賞者
はじめに、エンドユーザ、Claris パートナー企業を含めたコミュニティ中から選ばれた受賞者のみなさまをご紹介します。
Innovator App Leader of the Year - 株式会社神戸製鋼所
この Award は、革新的なテクノロジーとアイデアで、iPad や iPhone 上で動作する カスタム App を作成した組織に贈られます。
神戸製鋼グループ内外の検査業務を担う、株式会社コベルコ科研は、GMO グローバルサイン・HD が提供する、AI が画像を認識してメーター値を読み取るサービス「hakaru.ai(ハカル エーアイ)byGMO」と、Claris FileMaker を連携させ、製造業における検査業務のメーター点検をペーパーレス化、効率化されました。メーターを目視し、手書きで記録するのが一般的な点検業務において、最新の AI テクノロジーと FileMaker の柔軟性を活かし、デジタルおよびアナログの多様なメーターを iPhone のカメラで撮影、AI に画像認識させるという自動化プロセスにすることで、製造業の現場の DX・課題解決への取り組みを実現されました。この取り組みはお客様事例「コベルコ科研が AI を活用し工数削減と正確なデータ管理を実現 -hakaru.ai + FileMaker」で詳しくご紹介しています。
Workplace Innovation Leader of the Year - 社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院
この Award は、ワークプレイス・イノベーション・プラットフォームを活用して業務効率化に成功した組織に贈られます。
松波総合病院 (岐阜県)では、従来より病院全体で Claris FileMaker および Claris Connect を活用し、院内業務の効率化や患者サービスの向上に取り組まれてきました。2021 年には 解凍後の新型コロナウイルスワクチンの品質保持のため、 Sigfox ネットワークを活用し IoTデバイスから取得した複数の冷蔵庫の管理をFileMaker Cloud と Claris Connect で管理。また、院内の PHS端末のリプレースとしてiPhone 800 台を導入し、加えて iPad も追加導入。より迅速かつスムーズな患者情報の共有、コロナ禍におけるオンライン面会など、医療サービスの向上と、医療機関におけるさらなる DX を実現されました。この取り組みは、お客様事例「PHS から iPhone への移行で DX 加速」および Claris ブログ「ワクチンを守れ!クラウドを活用した IoT アプリ開発」で詳しくご紹介しています。
Claris Community Leader of the Year - fukky
この Award は、無料のオンラインコミュニティ Claris コミュニティ に最も貢献したコミュニティのメンバーに贈られます。
fukky さんは昨年に続き、2 年連続の同賞受賞となりました。Claris FileMaker での カスタム App 作成、運用するための深い知識と経験を Claris コミュニティの他のメンバーのために2021年も惜しみなく提供してくださいました。多くのメンバーの質問に、丁寧に回答してくださり、メンバーを問題解決へと導いてくださりました。fukkyさんの問題解決のためのあくなき探究心は、コミュニティメンバーの成長に貢献し、コミュニティを継続的に発展させています。Claris コミュニティのメンバーのみなさまも、fukkyさんにぜひ感謝をお届けください。
Claris FileMaker Go App Leader of the Year - 株式会社ジェネコム
この Award は、fmgo.jp サイトへの カスタム App のサンプルの公開に最も貢献した組織や人に贈られます。
fmgo.jp は、FileMaker Go を利用したサンプル App の集合サイトです。Claris Partner が販売する有償版アプリケーションを無料で体験できるほか、Admin 権限を開放した学習テンプレート も公開されています。デザイン・機能・お客様評価・ダウンロード数などを総合的に評価し、2021 年は [QR コードを FileMaker Go で作成 【fmQRcode】] アプリが最も優秀なアプリと評価され、受賞にいたりました。
Claris Connect Leader of the Year - 株式会社イエス ウィ キャン
この Award は、Claris Connect の普及に最も貢献した組織に贈られます。
コロナ禍において働く場所や働き方が変化する中で、Claris Platinum パートナーの 株式会社イエス ウィ キャン では受信した FAX の自動保存や、クラウドサインとの連携で契約業務をクラウド上で完結させるなど、Claris Connect を活用した業務プロセスの自動化に取り組み、業務改善を実現されました。また自社内での活用にとどまらず、外部に向けた Web セミナーを実施するなど、Claris Connect の普及に大きく貢献されました。この取り組みは、Claris ブログ「コロナ禍でも働きやすい環境へと変化」で詳しくご紹介しています。
続いて、Claris のビジネスアライアンスに参加する Claris パートナーのみを対象にした Award の受賞者をご紹介します。Claris パートナーは、お客様(エンドユーザ)のために、受託開発、トレーニング、パッケージ App の開発販売、Claris プラットフォームのライセンスの販売をしています。
Claris Partner
Growth Partner of the year - 株式会社サポータス
この Award は、今年 9 月までの一年間に Claris のライセンスを最も多く販売した Claris パートナーに贈られます。
2010 年に 3 名の社員からスタートした 株式会社サポータスは、現在は Claris Platinum Partner として、20 名以上のエンジニアが FileMaker 技術認定資格を取得しています。育児をしながら働くエンジニアや、地方での就労希望者などさまざまな就業形態の従業員を支援し、従業員満足度を実現しながら、日本で一番の販売実績を獲得しました。米国で開催された Claris Engage 2020 および 2021 でも、北アジア地域において、前年に最も多くの売上に貢献した Claris パートナーとして Claris Excellence Award for Growth を受賞されました。
Claris Partner
New Customer Generation Leader of the Year - RADIX・CG株式会社
この Award は、2021年 9 月までの一年間に Claris FileMaker を利用されたことのない新規のお客様に対して、Claris プラットフォームを最も多くの組織に導入した Claris パートナーに贈られます。
RADIX・CG株式会社 は、法人向けの情報化支援を中心にビジネスを展開されています。一般企業にとどまらず、町工場、工務店、自転車店、青果店、クリニック、幼稚園、NPOなど、街のあらゆる業務を IT 分野で支援。北海道から九州まで全国に拠点を構えて、新規のお客様に FileMaker の導入展開を図っています。ラディックスとは、ラテン語で根・根源を意味するそうですが、「常に未来に目を向け、関係する人々及び社会の中でしっかりと『根』をはれる企業」としてまさに多くの中小企業を IT で支援されています。
Claris Partner
Commercial Solution Leader of the Year - 株式会社ソフトクオリティ
この Award は、今年 9 月までの一年間に最も多く販売された Claris 認定のパッケージ カスタム App に贈られます。
株式会社ソフトクオリティは、医療機関で診療放射線技師として 20 年間にわたって心臓領域の画像診断,カテーテル検査に携わってきた齊藤社長が設立した会社です。京都に本社を構え、医用画像を中心としたレポートシステムを提供しています。CT や MR などの読影レポートのほか、超音波検査、カテーテル検査、冠動脈CT 検査レポートなど医療機関の設備に合わせて調整できる同社の製品は、日本全国の医療機関の業務効率化と医療の質向上に貢献しています。同社については、Claris ブログの開発者インタビュー「選ばれ続ける開発の秘訣。医療現場の『なぜ』を『なるほど』に変える。」でも詳しくご紹介しています。
Claris Partner
Claris Partner COVID-19 Responder
この Award は、貢献した Claris パートナーに贈られます。(3 社が受賞)
株式会社DBPowers は、北海道内における各医療機関の COVID-19 患者の入院患者数と受け入れ可能数の最新データを共有し、入院調整を行うシステム「Covid Chaser」の構築、運用に大きく貢献されました。札幌医科大学が主導、北海道庁および札幌市が連携し、各医療機関がリアルタイムに連携し、全体の感染者数を把握、搬送先を調整するこの仕組みは、株式会社DBPowers が検討開始からわずか 5 日でプロトタイプを構築。逼迫する医療機関を支える先進的な取り組みを全国に先駆けて実施している、と各種メディアでも取り上げられました。この取り組みは Claris ブログで詳しくご紹介しています。
株式会社ジュッポーワークス は、京都府立医科大学の橋本氏が開発を主導、日本集中治療医学会・日本救急医学会・日本呼吸器学会の3 学会の協賛を得て、日本 COVID-19 対策 ECMOnet が立ち上げた「横断的 ICU 情報探索システム(CRISIS)」の構築に大きく貢献されました。協力を呼びかけられてからわずか 3 時間で FileMaker Cloud 上にプロトタイプを作成、5 日で稼働させるという高速開発により、全国の集中治療における医療リソースのリアルタイムな把握・共有を迅速に実現しました。この取り組みは Claris ブログで詳しくご紹介しています。
株式会社イエス ウィ キャン は、千葉県庁のコロナ対策担当の各部門および、県内の保健所 13 か所で稼働している「新型コロナ感染症対策業務支援システム」(通称:アマビス)の導入を支援し、県内の新型コロナ対策に関わる業務の大幅な自動化、負荷軽減の実現に貢献されました。千葉県に取り組みは日経クロステックの記事で紹介されています。