お知らせ

Good bye the Wedge 〜 米国本社 移転

Claris International Inc. の本社は “Wedge(ウェッジ): 楔(くさび)” の愛称で Claris コミュニティに親しまれてきました。社員が、お客様が、パートナー様がローコード開発の拠点として イノベーション、DX(デジタルトランスフォーメーション)を起こし、成長してきた場所です。2021 年 1 月、私たちは 30 年以上にわたり Wedge(ウェッジ)と呼んできたこの建物に別れを告げました。

Claris のサイン

日本人の開発エンジニア、販売パートナー、お客様も、この Wedge(ウェッジ)に足を運んで頂きました。Claris Enagage (FileMaker DevCon: FileMaker 開発者会議) の後に、ツアーが組まれ、Wedge(ウェッジ)を訪れたあとに、サンフランシスコ市内観光や、ナパのワイナリー観光を楽しまれた方々も多くいらっしゃるかと思います。Wedge(ウェッジ)には  10 名以上の日本人スタッフが勤務し、日本から渡米された方々と製品に関して意見交換された思い出深い場所でもあります。

ここを訪れた方々の多くは FileMaker 導入事例のビデオを見ながら、受付を済ませて入館しますが、多くの日本の導入事例が英訳されサブタイトル付きで繰り返し放映されていました。

字幕付きで流れる日本のお客様事例

吹き抜けの開放感を味わいながら階段をあがり、3 階の屋外バルコニーに出ると、建物の特徴的な Wedge を実感できたのではないでしょうか? 建物のニックネームは、くさび形にカットされたチーズやケーキ、立体的な直角三角形(3D right-angle triangle)に似た独特の形をしていることに由来しています。ですが、”3D right-angle triangle” と呼ぶのは大変なので、Wedge というニックネームが生まれたのです。

The Wedge のアトリウム

The Wedge の中は

The Wedge の正面から中に入ると、そこは 3 階まで吹き抜けになった大きなアトリウムになっていて、2・3  階の通路が頭上に広がり、たくさんの植物と 3 フロア分の高さの滝が出迎えてくれました。鋭い観察眼を持つ方なら、ゴム製のアヒルが滝のてっぺんに鎮座していたことに気づいたかもしれません。そして、数百もの電球に飾られた透明の屋根がアトリウムを覆っていました。

Claris にはカフェテリアもあり、日替わりで朝食と昼食を楽しめます。金曜の朝食は、多くの社員にとって毎週のお楽しみになっていました。長年シェフを務めた Juan が得意料理のエッグベネディクトを作る日だったからです。たぶんその 1 食だけで、1 日の推奨摂取カロリーを超えていましたが、そんなことでその美味しさの人気は変わりません。社員たちはゲストを伴って足を運び、退社した元社員たちも Juan のエッグベネディクト恋しさに Wedge を訪れました。日本からのゲストの皆様も手作りのチーズバーガーやミートローフの美味しさに舌鼓を打っていました。

Claris のカフェテリア。日替わりで手作りの食事が楽しめた。

振り返るとたくさんの思い出が

新製品の発売から社員の誕生日にいたるまで、お祝いごとは Claris の伝統になっていましたが、中でもハロウィンには、Wedge 全体が総力を挙げて挑みました。どの部署もお化け屋敷へと姿を変え、至るところに変装した社員が各自で持ち寄った食事が置かれていました。ハロウィンはお楽しみの日だっただけでなく、真剣にチームで競争し入賞するための創作の日でもありました。 例えば、アトリウムの池に、社員の力で本物の橋を架けたこともありました。

 Wedge はカリフォルニア州 サンタクララ市にある グレートアメリカ遊園地に近く、屋外バルコニーを備えていましたので、アメリカ独立記念日の 7 月 4 日には遊園地の花火を特等席から楽しむために Claris の社員が家族連れで集まったり、平日に気分転換としてパークにランチを食べに行ってローラーコースターに乗り、フルーツいっぱいのファンネルケーキを買って、リフレッシュして時間内に戻ってくることができたのです。

Wedge の屋外バルコニー

ほろ苦い別れ

The Wedge が Claris の大切なイベントを長年、共に祝ってくれたにもかかわらず、COVID-19 のために十分な別れを告げる事はできませんでした。パーティーも、スピーチも、ファンファーレも無く、さらには社員が勤務中に夢見ていたようにスケートボードに乗ってビルの横を滑り降りる事も、できませんでした。ほとんどの社員は 2020 年の大半を在宅で勤務しており、休みの日に少人数のグループが私物を回収するために戻っただけでした。

最後の別れ

ほろ苦い別れ

Wedge は、Claris の大切なイベントを長年、共に祝ってくれた友でした。ところが、COVID-19 の感染拡大のため、私たちは思い描いていたようなお別れをすることができませんでした。パーティーも、スピーチも、ファンファーレもありません。いつかは Wedge の屋根をスケートボード滑り降りてみたい!と長年思っていた社員もいましたが、もちろんそんなこともできませんでした。ほとんどの社員は 2020 年の大半を在宅勤務ですごしており、年末年始の休暇中に少人数ずつ順番に引っ越しの準備のために出社するにとどまりました。

最後にドアから出た時は、思い出に満ちあふれたビルに別れを告げるのが辛い、ほろ苦い瞬間でした。

Claris の CEO ブラッド フライターグは、最後の別れをこのように語っています:

「Wedge の自然光が差し込むアトリウムは、30 年以上にわたり、私たちに新しい発想やイノベーションをもたらしてくれました。ここで達成した数々の偉業と、社員と共有した実りある時間を本当に大切に思います。それと同時に、カリフォルニア州サニーベールの新しいクラリス本社でのワークプレイス・トランスフォーメーション実現を楽しみにしています」

ニックネーム募集

私たちは、新しい社屋に移転し、たくさんの新しい思い出を育む新しい環境で働けることを楽しみにしています。そして、新しい建物にもクールなニックネームを名付けたいと考えています。 新社屋のニックネームのアイデアや、Wedge の思い出やエピソードを共有いただける場合は、ぜひ Claris コミュニティのコミュニティコーナー(英語)へ投稿してください。