Claris® FileMaker Server™ に Linux 版が登場しました!
2020 年 10 月 29 日にリリースされた FileMaker Server 19.1.2 から、世界中で実績のあるオープンソースプラットフォーム上で FileMaker カスタム App をホストできるようになりました。これは 2020 年 5 月に発表した Claris の FileMaker 19 リリースの一環で、発表当初は試用版としてご提供していましたが、FileMaker Server 19.1.2 において FileMaker Server for Linux 正式版としてリリースいたしました。これによって、従来の Windows や macOS に加えて CentOS Linux 上に FileMaker Server を展開することができます。
FileMaker Server for Linux は、FileMaker カスタム App の開発者、ITのプロフェッショナル、およびサーバ管理者など様々なお客様からの熱いご要望にお応えするだけでなく、FileMaker Server をこれまで以上にお手頃なコストで導入できるようになります。
さらに、FileMaker Server 19.1.2 には、Windows、macOS、Linux のいずれを利用するかに関わらず、次のような改善点が盛り込まれています。
- 安定性と信頼性の向上
- FileMaker Server のアップグレードの簡易化
- 高度なセキュリティ証明書のサポート
なぜ Linux なのか、なぜ CentOS なのか?
Linux は、可用性(耐久性)と信頼性が高い上、構成や設定が容易で、仮想マシンやベアメタルサーバでの利用に理想的です。そのため、Claris のコミュニティではカスタム Appを Linux でホストしたいという声が高まっていました。
Claris では、こういったお客様のご要望と FileMaker Server の目的の双方に最もマッチする Linux のディストリビューションを検討してきましたが、最終的に、安定性とバージョンアップ頻度のバランスが良い CentOS を選択しました。他の OS は時には信頼性を犠牲にしつつバージョンアップ頻度を上げていますが、CentOS は安定性、信頼性、および予測可能性が高く、お客様のニーズだけでなく FileMaker Server の目的に、より密接にマッチします。
まとめると、FileMaker Server for Linux を利用することにより次のメリットが得られます。
- 費用の節約:Linux はフリーのオープンソースツールなので、ライセンス料は不要です。
- 安心を保証:業務利用に多数の実績がある、安定かつ信頼性の高い安全なプラットフォームです。
- ホストは自在に:クラウドにも、オンプレミスサーバにも、最適です。
より高度な機能をすべてのユーザに
Windows、macOS、そして Linux のどの OS をお使いの場合でも、FileMaker Server 19.1.2 は大幅に機能改善しており、サーバ上でも、クラウドサービスプロバイダでも、最高のホスティング体験を提供します。
FileMaker Server 19.1.2 の注目すべき機能は次の通りです。
- アップグレードの高速化:インストーラがユーザデータと設定を保持するようになりました。
- パフォーマンスの向上:複数ユーザで共有するカスタム App での索引作成とソートを最適化しました。
- DB エンジンレベルでの強化:ファイルの整合性、一時ファイル、およびバックアップの管理機能が強化されました。
- より強固なセキュリティ:楕円曲線暗号 (ECC) SSL/TLS 証明書をサポートしました。
FileMaker Server 19.1.2 および FileMaker Server for Linux の新しい機能、インストールに際してのアドバイス、FileMaker Serverの管理のためのベストプラクティス等について、さらに詳しい情報を必要とされる場合は、FileMaker Server 19.1.2 のパフォーマンス等に関するナレッジベースをご覧になるか、Claris カスタマサポートまでお問い合わせください。また、FileMaker 公式トレーニング教材「FileMaker Master Book 上級編」にも FileMaker Server for Linux のインストールや設定方法を詳しく解説しています。
なお、FileMaker Server 19.1.2 を既にご利用のお客様は、Claris コミュニティにアクセスして、最新リリースについてのご意見をお聞かせください。Claris のチームは、今後のリリースに向けてみなさまからのフィードバックを検討することをお約束します。