3 月 8 日は国際女性デーです。そこで、IT の世界で活躍する女性へのインタビュー記事をまとめました。開発未経験で異業種から転職したエンジニア、育児と仕事を両立するママエンジニア、介護の現場で DX を実現した若手開発者など、さまざまな環境、立場で、それぞれの得意分野を武器に輝く女性たちのお話をご紹介します。
DX 実現へ。介護現場の取り組み
アレグロペンギン 瀬木 綾子さん
介護施設での非効率な業務を目の当たりにし、独学で FileMaker の開発スキルを習得。デイサービス業務支援システムを完成させて介護現場の DX を推進しただけでなく、会社から独立後はデータ活用による介護予防や病気の早期発見のための計画を進めているという、若き開発者へのインタビューです。医療・介護業界の明るい未来を予感させるようなインタビューでした。
初心者からのインハウス開発。ローコード開発が助けるその道のり。
株式会社アクティブブレインズ 事業開発室マネージャー 平山理理さん
もともと開発経験はゼロ。情報収集のために体験セミナーに参加したものの、誰か他の人が開発するのだろうと思っていたという平山さん。独習を中心に、Claris が FileMaker ライセンスユーザ向けにオンライン提供するトレーニングやコミュニティをうまく活用し、お客様に FileMaker ソリューションを提供するまでに。開発経験がなくても、独学でここまできれいで使いやすいものが作れるようになるとは！と取材陣一同驚きました。
子育てと仕事を両立させる秘訣は、完璧を求めすぎないこと。
株式会社スプラッシュ 与座さつきさん
出産前は、時の経つのを忘れて仕事に没頭するタイプだったという、開発者の与座さん。出産後も大好きな仕事を諦めることなく、子育てと開発者の仕事を両立する秘訣をじっくり伺いました。お子さんと過ごす時間を大切にしながら、Claris の大きなイベントで技術セッションのスピーカーを務めるなどバリバリ活躍されている、かっこいいママへのインタビューです。
078KOBE システムをローコード開発
iC株式会社 佐合 純さん
地図サービスの会社を経営し、システム開発やイベント登壇で活躍する傍ら、ボランティア活動にも積極的に参加しているという佐合さん。大好きな地元神戸で開催される大規模イベント「078KOBE」に数年にわたりボランティアで参加、昨年は INTERACTIVE 部門の事務局運営をデジタル化し、イベントに大きく貢献されました。幅広く活躍される佐合さんからも、昨年はオンライン開催となったものの、毎年盛り上がり続ける 078KOBE からも目が離せません。
異業種から開発未経験で転職した三人の女性エンジニアへのインタビュー
左から 株式会社イエスウィキャン システムクリエーター 菊池美沙さん／ 株式会社イエスウィキャン システムクリエーター 金子愛美さん／株式会社バルーンヘルプ システム開発部 FileMaker 認定デベロッパ 粥川 真帆さん
FileMaker の特長の一つは、直感的な操作で画面が作れる、日本語でコードが書けるなど、他の開発言語と比べて比較的習得が容易で、開発未経験から短期間でエンジニアを目指せることです。実際、接客業など異業種から未経験で転職し、現在はエンジニアとしてお客様を支援している FileMaker 開発者が多くいらっしゃいます。Claris のブログではこれまで、そのように異業種からエンジニアの世界に飛び込んだ三人の女性にインタビューしました。どなたもご自身の強みを活かし、新しいフィールドで活躍されています。
元 ホテルスタッフ。コミュニケーション能力を活かし営業に転職するつもりが資質を見込まれ開発者に。菊池さんの記事を読む
元 美容部員。一生続けたい仕事は何かと立ち止まった時にエンジニアへの転職を決意。金子さんの記事を読む
元 卸売業の営業。手に職をつけたいとエンジニアに。粥川さんの記事を読む
システムの導入を通して、現場と感謝しあえる共創関係を築く。
特定医療法人 桃仁会病院 医局秘書/医療情報室主任 松本 清美さん
医局秘書と医療情報室を兼務、病院内の紙を次々と電子化し、文書作成・管理システムを内製で構築しただけでなく、院内に医療情報委員会を立ち上げ、現場のさまざまな声を実現するために勉強を惜しまないというパワフルな松本さん。みんなのために、と苦労を惜しまず、周りを巻き込んで業務改善を続けているというお話は圧巻でした。
時短勤務やリモートワークも採用。子育てと仕事を両立するママ社員が自分らしく働ける職場とは。
株式会社サポータス システムコンサルティング事業本部 FileMaker ソリューション 2 部 Manager 竹縄 亜美さん
なんと「ママ部」という正式な部署が存在し、活躍したいママを全員でサポートする企業文化が根付いている会社があります。ママ部員の一人、竹縄さんは時短勤務でもフルタイムの社員のサポートに回るのではなく、得意を活かしてプロジェクトマネージャーとして活躍中。ママという枠に当てはめることなく、一人の人間として自分らしく働くことのできる環境って素敵だなと感じた取材でした。
0 から 1 を生み出しキャリアを積み上げていく。その秘訣は、自分の色眼鏡を外すこと。
株式会社ジェネコム 営業部門 マネージャー 鵜浦 紫摩子さん
凄腕エンジニアばかりが揃う開発会社に、広告代理店から未経験で飛び込んだチャレンジャーの鵜浦さん。開発者ばかりの会社で営業部を立ち上げるというミッションを達成し、今では社長の右腕であり、若手社員のメンターのような役割でもあり、会社になくてはならない存在になっています。
好奇心をくすぐり続けてくれるソフトウェア。多くの人に知ってもらい、業務に活かしてもらいたい。
株式会社スプラッシュ 蜷川晋さん
最後にご紹介するのは、FileMaker 界をリードし続けた女性開発者、2020 年 12 月末にご逝去された 故 蜷川 晋さんのインタビュー記事です。蜷川さんの活躍は、文字通り世界規模でした。米国で開催される Developer Conference（現 Claris Engage）には毎年参加し、世界中の開発者と交流を持ち、世界中の便利な開発ツールやプラグインを日本のユーザに紹介するなど、日本と世界の開発者の架け橋のような存在でした。蜷川さんのご冥福を心からお祈りしつつ、FileMaker の楽しさを笑顔で語ってくれた蜷川さんの記事をお届けします。