FILEMAKER

開発者待望のリリース Claris FileMaker 19.6

「Claris のプラットフォームをお使いいただくすべての瞬間が、信頼の証です - プラットフォームがここにあり、Claris が皆様をサポートする、そう信頼していただくことで、皆様の開発スキルが将来、これまでよりも一層価値あるものとなるのです。」 — Claris International Inc. CEO、Brad Freitag (ブラッド フライターグ)

開発者の皆様と Claris との協力は不可欠です。Claris のソフトウェアは、開発者なくしては何もできないからです。皆様は Claris の技術を利用し、そのパワーを存分に活用することで、組織の重要な課題を解決していただくことができます。Claris の最新のリリースである Claris FileMaker 19.6 では、Claris が FileMaker への投資を継続し、進化させ続けることで、皆様との約束を実現しています。

FileMaker 19.6 では多くの開発者から要望のあった待望のツールをご提供しています。パフォーマンス、信頼性、セキュリティを向上した今回のリリースは、コミュニティに寄せられた皆様の声があってこそです。皆様からお寄せいただいたご提案のすべてに感謝いたします。

これらの機能強化により、FileMaker プラットフォームは市場の他のどのプラットフォームよりも迅速かつ効率的にカスタマイズされた、統合的なカスタム App を構築するための最速のアプリケーション開発環境になります。Claris Platinum パートナーに新機能についてインタビューしました。新機能について開発者がどのように評価しているかをご確認ください。

トランザクションによる制御とデータの整合性の向上

「FileMaker の今回のリリースは重要です。トランザクションを活用してコードをより簡潔にすれば、ソリューションをより高速に実行できる可能性があります。コードは一層読みやすく、メンテナンスしやすくなり、今までよりも長期間にわたり使用できるようになるでしょう。」 — Beezwax Datatools Inc. のチーフイノベーションオフィサー、Vincenzo Menanno 氏

トランザクションは、自動化によって制御とデータ整合性をより向上させるものです。ですから、Claris コミュニティがこの強化を熱望していたのも不思議なことではありません。スクリプトを使用すると、レコードをバッチで変更でき、操作中にエラーが発生した場合はそれらの変更を自動的にロールバックできます。

また、トランザクションを使用してレコードのセットを作成、編集、削除できます。この機能は、会計や請求書作成など、複数のレコードを同時に変更し、ロジックを正確に実行することが重要な財務アプリケーションに最適です。

[クローンのみ] バックアップを素早く作成

「リソースに大きな制約のあるサーバーの大規模なデータベースでは、クローンの作成に 30 分かかることがあります。FileMaker 19.6 では、それが解消されました。徹底的にテストを行ったところ、非常に大きなファイルがあっという間にクローンされました。40GB のファイルでテストしましたが、約 6 秒でクローンできたのです。実際に動いているところを目の当たりにするのは素晴らしい体験でした。」 — Proof+Geist チーフテクノロジーオフィサー、Todd Geist 氏

Geist 氏のおっしゃるとおりです。データのバックアップやファイルの検証をせずに Claris FileMaker Server で共有されているカスタム App のクローンを作成することで、開発者は実に多くの時間を節約できます。

管理がさらに簡単に。

「FileMaker Admin Console の改良はどれも有益なものですが、特に役立つのはサーバーがダウンしているときに利用できる機能です。」 — Günther Business Solutions リード FileMaker 開発者、Russell Watson 氏

FileMaker Admin Console の新しい管理者の役割機能を使用すればカスタム App へのアクセスをより細かく制御できます。この機能強化により、選択したアクセス権のサブセットを含め、個別のユーザ名とパスワードを使用し、利用可能な カスタム App のサブセットを管理できるようになります。さらに、データベースサーバーがダウンしても FileMaker Server Admin Console にアクセスできるので、迅速なトラブルシューティングとファイル管理が可能です。

信頼できる強化されたセキュリティと認証

「FileMaker Admin API にユーザが生成できるパブリック API キーが追加されました。これは DevOps と自動化に最適です。ユーザは FileMaker Admin API を使用できるようになる API キーを生成できるようになりましたが、いつでもキーを取り消すことができます。この機能を大いに活用する予定です。間違いありません。」 — Todd Geist 氏

開発者はカスタム App の安全性とプライバシーを確保するために、より細やかなセキュリティと認証機能をいつでも使用できます。たとえば、FileMaker Admin API は PKI (パブリックキーインフラストラクチャ) を使用して認証されるため、他のアプリケーションが FileMaker Server へのフルアクセス資格情報を与えられていなくても FileMaker Admin API を利用できるようになります。さらに、Apple ID を使用して Claris のカスタム App にサインインできるようになり、認証がより合理化されました。

加えて、FileMaker Server Admin Console と FileMaker Admin API では、 IP アドレスによるアクセス制限をしてブルートフォース攻撃の機会を減らすことができます。さらに不正アクセスから保護するために、データベースのフィルタがデフォルトで有効になっているため、FileMaker Server 上でファイルを表示するには認証情報が必要です (FileMaker Data API でも使用できます)。

Note:このオプションを無効にするとデータベース一覧が権限のない第三者に公開されるおそれがあります。さらに詳しく

「使うのが待ちきれない!」

3 人のパートナーに、最後にまとめの言葉を聞くと、全員が新機能を使いたいという熱意を口にしました。追加のコメントをいくつかご紹介します。

「FileMaker 19.6 では、Claris のこれまでのどのリリースよりも膨大な数の変更がなされています。Claris のエンジニアリングチームが一定のサイクルで取り組んだアイテムの数はこれまで以上に膨大なものです。」 — Todd Geist 氏

「FileMaker 19.6 ではキーボードショートカットが変更され、ドイツ語キーボードでの使用に革命をもたらしました。この機能強化によって毎日の作業が非常に楽になりました。些細なことに思えるかもしれませんが、国際社会にとってこの変更はとても大きいものです。また、[辞書を設定] スクリプトステップもありがたい機能です。これは、アメリカ人以外のユーザにとって非常に有益な改良です。」 — Russell Watson 氏

「最近の FileMaker のリリースに含まれる内容のいくつかは、私のお気に入り機能である 「Get (現在の時刻 UTC マイクロ秒) 関数」のように小さなものです...しかしそれが大きな違いを生むのです。こうした小さな宝石のような機能が、このリリースのそこかしこにちりばめられています。また、機能強化は FileMaker Pro だけはでなく、FileMaker Server にも素晴らしいメリットがあります。Claris がどれだけ多くのことを成し遂げたのかを見るのが楽しみです。これらの機能強化をいま開発者が使えるということに本当に感謝しています。」 — Vincenzo Menanno 氏

ここまで説明した機能は100 以上のバグ修正と同様に、この FileMaker リリースに含まれる機能強化のほんの一握りに過ぎません。FileMaker 19.6 のすべてについては、リリースノートをご確認ください。

また、FileMaker 19.6 の新機能について日本語でご紹介した Web セミナーの録画をご視聴いただけます。ぜひ 動画で新機能をチェックしてみてください。