長年、日本だけでなく世界の Claris コミュニティを牽引された Claris Partner 株式会社スプラッシュの元代表 蜷川晋さんのご逝去から、一年が経ちました。蜷川さんのご活躍や FileMaker に対する情熱、周りを幸せにするチャーミングな笑顔は、いまなお私たちを明るく照らし、勇気づけてくれます。
蜷川さんと深い関わりのあった米国の非営利団体 Women Innovating Together (WITfm) は、蜷川さんの周囲への前向きな影響力、世界中の開発者をつなぐアンバサダーとしての役割、またコミュニティメンバーへの献身的なサポートという功績を称えるとともに、その役割をコミュニティとして継続すべく、奨学基金 ”ShinMemorial Scholarship” を設立。寄付の募集を開始し、日本や米国から多くの寄付が集まっています。
Shin Memorial Scholarship の詳細、スカラシップへの寄付について、詳しくは WITfm の「The Shin Memorial Scholarship」をご参照ください。株式会社スプラッシュによる同ページの翻訳「Shintan 記念 スカラシップ について」もあわせてご覧ください。
このスカラシップで集められた寄付金は、2022 年に米国 Nashville *にて開催予定の Claris Engage にアジア太平洋地域から参加する女性開発者をサポートするために使われます。
Shin Memorial Scholarship の応募条件は、以下の 2 点です。
- APAC(アジア太平洋地区)から Claris Engage (FileMaker Developer Conference) に初めて参加する女性であること。
- 英語**によるエッセイまたは動画を添えて、2022 年 4 月 1 日までに応募すること。
本スカラシップの募集開始に際し、長年にわたって蜷川さんとともに FileMaker を通したお客様の課題解決に貢献されている、株式会社スプラッシュのシニアディベロッパー 与座さつきさんから、メッセージをお寄せいただきました。
「晋さんは好奇心の塊のようなひとでした。仕事に明け暮れる毎日をおくっていた彼女ですが、国内外でおこなわれるFileMaker開発者のイベントや勉強会に積極的に参加し、あるときはイニシアチブを取り、あるときは純粋に参加者として学び、自己研鑽をかかすことはありませんでした。そしてスタッフやFileMakerユーザに最新情報をつたえようと興奮しながら語る様子が印象深く思い出されます。そんな彼女の名前を冠した奨学基金が設立されたことはとても素晴らしく感慨深いものを感じます。この基金によりClarisコミュニティの女性開発者が大きくステップアップしていくことを楽しみにしています。」
Shin Memorial Scholarship へのご応募については以下のページをご確認ください。
WITfm 「2022 Shin Memorial Scholarship」
蜷川さんの追悼ビデオ「追悼 - 蜷川晋さんへ、感謝と経緯を込めて」 (2021年4月公開)
(*補足)2022 年は現地での開催を予定しております。しかしながら新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、渡航制限が加わる場合には開催を見送る可能性がございます。
(**補足)Claris Engage カンファレンス参加に必要な英語について
米国で開催され、世界中から開発者が集まる Claris Engageは、現地でのセッションは全て英語となります。日本からも毎年多くの開発エンジニアやユーザが参加されますが、日本から参加される方々が必ずしも全員が流暢な英語を話されるわけではありません。FileMaker の開発画面を見ながら、計算式・スクリプトなど多くの共通したFileMaker キーワードを単語で拾い、米国をはじめ世界で活躍する開発者から最新の技術や工夫を学ぶと同時に、Claris Community におけるネットワーキングの場として活用されています。スカラシップ応募に際しては最低限の英語力は必要ですが、カンファレンス参加において必要なことは学ぼうと挑戦する意欲です。